駅長雑記



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2006/08/16(水) [長年日記]

_ [映画] 男たちの大和/YAMATO

男たちの大和 / YAMATO

観ました(つД`)

これは泣ける。。。


戦艦大和が技術的に本当に最強だったのかどうかとか、
大艦巨砲主義のもと、
日本人の夢と幻想とその他もろもろを
何もかも全部載せてしまった鉄の塊だとか、
批判的な声も多い大和。

この映画をみて、俺はあらためて思いました。

そんなことはもうどうでもいいんだ、と。


評価★★★★★


さすが6億円かけた1/1のセットを作ったというだけあって
映像的にもリアルさがハンパじゃないです。
一部のCGが、俺みたくCG見慣れてる人からみると
ちょっとだけCGっぽくてヘボいですが許容範囲だと思います。
米軍機からのアングルでの大和もかなりリアルですし。
こういう映画の場合、おおむね史実に基づいているのでストーリーは評価の対象に入れてません。
映画としての、映像、構成、演技、テンポに関しての評価が★5です。
一度は観ておいて損のない映画だと思います。


以下、この映画を観て、思うところ。

戦争がどういうものか、俺も実際には知らない世代です。
だけどまだマシなほうだと思う。
日本をどうにかしたいと思ってるし、できることを考えてるだけ。

本当にダメな今の日本の若者たち。
政治にも興味がなく、勉強もせず、スポーツをするでもない。
あげく命の大切さすらわかっていない。親が子どもを平気で殺してしまう時代。
戦争なんて遠い遠い対岸の火事だと思っている。
宗教観もなく、どんなにひどいテロをみても現実味を感じない。
生まれたときからずっとタダでもらってきたこの平和が
どうやって築かれたのか、どんな犠牲の上に成り立っているのか、
何も知らない、考えたことがない。
そういう人にぜひ観てもらいたいです。


大和。

軍事マニアじゃなくても、その名前を知っている日本人は多いですね。

実際には大和の同型艦・武蔵も壮絶な戦いのなかで沈んでいるんですが
どうしても大和が全面に出てくるのは、
象徴的な世界最大の大和型戦艦のそれも一番艦だからってのもあるでしょうけど、
やっぱり日本海軍最後の戦いとなる沖縄水上特攻があったからこそ
ここまで心に残っているんでしょう。

あとは先にもあげましたが、
それはロマンという一言でくくってしまっていいものか・・・。
「最大」「最強」「理論上考えられる最高のもの」などの言葉が似合う大和(型戦艦)が
日本人の夢と幻想を詰め込んだ希望の船だったこと。
そのあたりも忘れてはいけませんね。

(そして後に、戦争に限らず、大艦巨砲主義は成功しないと歴史が証明していったことで
象徴であった大和がより一層の哀愁をよび、日本人の心に残ったのかもしれません)

まあ、実際には知名度が高いのは『宇宙戦艦ヤマト』の影響もあるんですが
その存在がそもそも上記の思いから発生しているっぽいので
日本人が、間接的にせよ、そういった要素に惹かれている証拠だと思います。


うーん。
戦艦大和が映画になるのは、次は何年後のことッスかね。。。


関連 → 東京書芸館美術頒布会の超精密模型 戦艦大和

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