駅長雑記



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2005/12/06(火) [長年日記]

_ [報道] 琴欧州は救世主になれるのか

11月場所で横綱・朝青龍との直接対決にも勝ち、
朝青龍の持っていた史上最速の大関昇進記録を塗り替えた琴欧州

ヨーロッパ出身初の大関は
笑うとキュートな甘いマスクに高身長、
「角界のベッカム」とまで言われ女性ファンの人気を独り占めしています。

しかし。
今年の大相撲は、視聴率の史上最低記録を更新してしまう惨状。
横綱もモンゴル出身の朝青龍1人で、
日本人力士はパッとしませんでした。

土俵の上でふてぶてしくガッツポーズをとるなど、
悪役パワー全開の朝青龍が一人勝ちしているのですから
国技である相撲の人気が右肩下がりなのは無理もないことです。
(悪役に人気が出るのはライバルであるヒーロー役がいての話。)

本来であればここで日本人力士が奮起してくれればいいのですが、
朝青龍との力の差はちっとも埋まらず
朝青龍はとうとう史上初の7場所連続優勝を達成。

余談ですが、
この7場所連続優勝が決まったとき、朝青龍が感極まって涙を見せました。
しかし、それですら好感を受けなかったのは
俺が民族差別の意識を強く持っているってことなんでしょうか。
この話をすると、よく「故郷の文化の違いだ」と言う人がいるけど、
相撲はその文化のなかでもとても大切な日本の国技のはずです。
たしかに彼は強いし、それ相応の努力も苦労もしているのだろうけど、
廃れたとはいえ大相撲で横綱にまでなった男ですよ。
もっとうまくやれるんじゃないかと思います。
横綱は相撲の顔であり、それだけの責任があると思います。
(以前よりだいぶよくなってきたとは思いますけど、それは前と比べての話。。。


今年は相撲人気を築きあげてきた若貴兄弟の長年の確執が暴露され
大幅なイメージダウンになりましたし、
大相撲の放送局であるNHKじたいが不祥事続きで人気低迷していることもあり、
どうにもキビシイ状態です。


そこへ彗星のように現れたのが琴欧州。
NHKもこの勢いにあやかろうと、琴欧州を今年の紅白歌合戦の審査員に選んだほどです。

彼は強いし、朝青龍のように感じ悪いキャラでもない。
間違いなく日本人にウケるタイプでしょう。(特に女性には
じっさい、俺も嫌いではありませんし。

でもこれで本当にいいんでしょうかね。
相撲人気の低迷は、相撲そのものが外国人力士に頼りはじめた頃から加速してきた気がします。
小錦のときはまだよかったんですが、
曙、武蔵丸以降、特に若貴が引退してから、
日本人が活躍できない世界になった気がします。

まあ、グローバルなスポーツとして広げていくのならいい傾向とは思いますが
日本の国技としては正直どうなんだ?と言わざるを得ないところ。

個人的な希望ですが、
琴欧州が横綱になって2人横綱の体制ができ
そこへ稀勢の里あたりが伸びてきて優勝に絡んでいく形になれば
今よりはだいぶ盛り上がってくるんじゃないかと思います。


とにかく、一人勝ちは妬みの精神も誘発するので×ッスρ(`Д´)ノ

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