_ [報道]ライブドア×フジテレビ騒動に新局面きましたね。
今までの流れをまとめると、
- ニッポン放送株は安いが、フジテレビ株は高い。
そのニッポン放送がフジテレビの筆頭株主だった。
- (ニッポン放送が持ってるのと同数の)フジテレビ株を買うよりも、ニッポン放送株を買ってニッポン放送ごと手に入れたほうが安く済むことに目をつけたライブドアが、時間外取引(違反すれすれのやり方)でニッポン放送株を買う。
- ニッポン放送が買収された場合、間接的にフジテレビも支配下に置かれてしまう。それを避けたいフジテレビは、ニッポン放送の株を(ニッポン放送が持つフジテレビ株のもつ議決権を無効化するのに必要な)25%以上買うことをTOB(株式公開買い付け)の目標とする。
- ニッポン放送も、ライブドアに買収されないため、フジテレビに対して(ライブドアが全部のニッポン放送株を買っても、フジテレビが筆頭株主でいられるだけの大量な)新株予約券を発行する。
- ライブドアが裁判所にこの新株予約券の差し止め請求をする。
- フジテレビが36%のニッポン放送株を買い、ニッポン放送の経営に対して口出しできるようになる。ライブドアはこの時点で40%超。
第1ラウンドはフジテレビ側の完全勝利。
- ライブドアが、「今後はニッポン放送株を50%超まで買い、ニッポン放送の経営を完全に独占したのち、ニッポン放送にフジテレビ株を買わせる方針だ」と宣言。
これが成功すると ライブドア>ニッポン放送>フジテレビ という図式ができあがる。
- 地方裁判所から新株予約券にダメ出し。ニッポン放送は高等裁判所に上告。
- フジテレビ、自社の株主に対する配当金を一気に引き上げる。これによってフジテレビの株が高騰。
- ライブドア、ニッポン放送の株を(単独経営ができる)50%超確保。
(※ただし議決権ベースでのギリギリ50%なので、議決権を行使しない外国人投資家が、議決権を行使するであろう日本の投資家に売り払ったりした場合、50%に足りなくなる可能性あり)
- ライブドアがニッポン放送を買収成功したことをうけて、「今度はフジテレビ株を買うだろう、これでフジテレビもおしまいだ」と、マスコミ各社が一斉にニュースを流す。
これにより、フジテレビ株が値上がる前に買って一儲けしようという投資家の動きがおこり、フジテレビ株がさらに高騰。
結果、1週間で10万円以上値上がりするとんでもないことになる。(ちなみにライブドア株は値上がり額じゃなく総額で300円ちょいw)
- フジテレビ株高騰のせいで、ライブドアがニッポン放送経由でフジテレビを買収するために必要だった資金は当初より2000億円ほど増えた。
ホリエモンがこれに激怒して、マスコミ各社に出演して
「うちはフジテレビ買収なんてしない!妄想だ!妄想妄想妄想!」と妄想を連呼する。
- ライブドアが、正式な記者会見で「フジテレビの株は買いません。フジテレビと友好的に業務提携したい」と発表する。
- 高等裁判所から新株予約券にダメ出し。ニッポン放送は最高裁判所には訴えずあきらめることに。
第2ラウンドは、いちおうライブドア側の勝利。(フジテレビ株高騰がなければ完全勝利だったが)
てな流れでしたね。
そして昨日、
フジテレビ・ニッポン放送・ソフトバンクなんとかの3社が合同出資で新しい会社を作ると発表しました。
『ソフトバンクなんとか』とは、言うまでもなく、ヤフージャパンで有名なソフトバンク系列の会社。
つまり。
国内最強の富豪である孫正義氏の登場ってことですヽ(´ー`)ノ
重要なのは、
そのソフトバンクなんとか社に対し、業務提携の一環としてニッポン放送がフジテレビ株を全部貸したってことです。
(厳密に言うと大和証券に8.63%すでに貸しているので、残り13.88%をソフトバンクインベストメントに貸したようです)
これにより、ニッポン放送の持っていたフジテレビ株によるすべての権利もソフトバンクなんとか社に5年間貸し与えられるそうで。
ようするに、フジテレビの筆頭株主はソフトバンクなんとか社になり、
ニッポン放送はフジテレビには何も影響をあたえられなくなります。
借金しまくって資金を作ってきているライブドアに5年も待つことはできないでしょうし、堀江社長は「ニッポン放送だけを買収したのでは価値はない」と言い切ってますからこれはそうとう痛いはず。
100%訴えるでしょうけど、なにぶん今度は、ライブドアの何枚も上をいくIT最大手のソフトバンクがからんできてますからね。
まあ、どう訴えたところで却下は確実でしょう。
堀江社長、今度こそ
おつかれさまでした( ´ー`)=3
ときとう駅長は今後の展開が楽しみで夜も眠れません。