奈良県明日香村の高松塚古墳にある石室内の極彩色壁画は国宝に指定こそされたものの、
調査開始後、雨水の浸入やカビなどで劣化・変色が進んでいます。
壁画を保存するために石室を解体すると古墳そのものの外観を崩さなければならず、
国宝である壁画と特別史跡である古墳のどちらを保存するのかが議論されていました。
が。
2001年3月に石室の入り口でカビの大量発生が確認され、
壁画の劣化が一気に進み始めたことを受けて
石室を解体して補修することが決定されました。
キトラ古墳のように壁画を外部で保存する案も検討されましたが、
高松塚古墳では壁画は補修した石室内に戻す予定だそうです。
で。
大量発生したカビの原因なんですが、
当初、石室を開けたことによる内部の急激な温度と湿度の変化が原因である
と発表されていましたが
先日、信じがたい事実が発覚。
2001年2月〜3月にかけて石室入り口を補修する工事をしていた関係者が
マニュアルで定められた防護服を着ずに、
通常の作業着で内部に出入りしていたとのこと。
(本来は内部に入るさいには防護服を着用し、持ち込む機材もすべてアルコールで滅菌処理される)
この工事の直後である3月、カビの大量発生がおこっており、
このときにカビを発生させた因子が内部に入ってしまったためなのは明らか。
国宝を守るという重要な職務にありながら、このモラルの低さ。
いったいどうなっているんでしょうか。
さらに、防護服を着ずに作業していた工事関係者がいたにもかかわらず
文化庁は高松塚古墳の保存対策検討会にもこのことを報告しておらず
そういう体質に問題ありとの指摘も出ています。
他にも、石室内での作業中に誤って照明器具を倒してしまい、
それが壁画を直撃して一部破損してしまった事件なども判明してきており
(しかもその事故もそのときすぐに報告せず・・・。)
国宝を扱うにしてはあまりにもずさんな体制に、改修工事失敗するんじゃないかと
不安視する声も出始めているようです。
WINNYの機密事項流出問題といい、
ぶっちゃけ、公務員や役所から雇われてる親方日の丸系の人間っていうのは
その仕事の責任が重いほどモラルは反比例して低くなっている、
そんな気さえしてきました(´Д`;)
ゆとり教育で大幅にレベル低下してしまった知育も大事ですが、
いまだからこそもっと徳育に力を入れてやってかないと
今後どんどんこういうバカが増えていきそうな気がします。
ときとう駅長は、日本の将来が不安で夜も眠れません。