PLAY STATION3の発表当時、SCEの久夛良木社長は
「ハードディスクなんていらない。ブルーレイだけでじゅうぶんいける」
というようなことを言っており
PS3のハードディスクはオプション扱いになるということでした。
実際、新型の薄型PS2はBBUnit非対応になっていますし、
プレイステーションBBは事実上、見捨てられた状態になっています。
しかし。
先日、X-BOX360がゲームのオンライン対応だけではなく、標準搭載されているハードディスクを活用して
音楽などのデータ配信も行なっていく計画を発表したのが影響したのか、
発売延期を決定したPS3がここにきて、以前言ってたことは何だったんだってくらい急に方向転換。
ハードディスクを標準搭載することになったみたいです。
それだけではなく、PS3を使ってネットでダウンロードしたPS1のゲームを
PSPへ送り、エミュレーションできるようにする計画も発表。
久夛良木社長曰く、PSP上で、ほぼPS1のオリジナルに近い状態で再現できるそうです。
でも、世間的に携帯ゲーム機シェアは
Lite発売で勢いが止まらないニンテンドーDSにどんどん染まっており、
そもそも、今さらPS1のゲームをエミュされても、
「DSのグラフィックがショボイショボイ酷評してたPSPユーザが、
さらに劣るPS1ゲームをやりたがるのかどうか」という問題。
さらに、たとえPS1で持ってたゲームでも
「またデータを買わないといけない」という問題。
オリジナルに近いエミュだとしても、
「文字が小さくてRPG系はできない予感」という問題。
などがある以上、ニンテンドーDSに対する牽制というかブラフのような気がしなくもありません。
いつものクッタリの可能性もじゅうぶんあるので即PSPを買うのは危険かと( ´ー`)=3
一方で、
任天堂が年内に発売するとみられるコードネーム『レボリューション』は
レトロゲーとして人気がある任天堂の歴代ソフトがエミュレーションできるだけでなく
SEGAの名機メガドライブのソフトと、一部ソフトが爆発的な人気だったPCエンジンのソフト
合わせて2000近いタイトルがエミュレーションできるようになると発表されました。
最新のゲームをする若い人がどんどん減っている現状、
これも、PS3とレボリューションの販売に影響を及ぼしそうな予感がします。
また、ゲームの複雑化によるプレイヤーの若年層への限定、
開発費の膨張による生き残れるメーカーの限定など
ゲーム業界がこのまま今の路線を進んだらどうなるのか、
それらの問題を象徴するような超大作ソフト『ファイナルファンタジーXII』が発売されました。
全世界待望とか、むやみにCMバンバン流していましたが
どうやら、そのわりにバカ売れはしなかったようで
業界では、ファイナルファンタジーですら、この程度しか売れなくなってきている
と不安視する声も増えてきているようです。
やっぱり、DSで実践してきた、任天堂のゲームユーザー層の拡大が必要だという戦略が
徐々に注目されつつあるようですね。