お風呂場にて 2



カタン。


嫌な予感がした。


見ると、通気口から蛇が次から次へと浴室に入ってくる。


『うわぁあああっ!!!』


急いで浴室から出ようとする。


取っ手に手をかけようとした瞬間、

蛇が手に噛みつこうとした。

とっさに手を引っ込める。


バチバチバチッ!!


蛇は黒こげになった。。。


どうやら電気が流れているらしい。


『おいっ 奈美っ!! 開けてくれ!!』


叫ぶが奈美の返事がない。


『奈美っ!!』


自分の叫びだけが響く。



ザーーーーー・・・


またしても嫌な予感がする。


シャワーからモクモクと湯気が出てきている。


『熱っ!!』


お湯はさっきとは比べ物にならないほど熱湯になっていた。


『助けてくれ! 奈美っ! 奈美っ!!』


ドンドンドン!!


壁を叩く。 すると、地震を起こしてしまった!


家がガタガタと揺れた。

その拍子に、浴室の戸がガシャン!と割れて、外に出ることが出来た。


急いで服を着て奈美を探す。


(奈美の不審な行動。。。)


(いや、もしかしたら誰かに連れ去られたのかもしれない。)


気が付くと、すぐ脇に甲冑が居た。


ブンッ!


斧が振り下ろされる。それをなんとか交わし、

甲冑に体当たりした。


甲冑が倒れる。

すぐさま甲冑の面をあげる。 中にいたのは・・・


気絶した奈美だった。


『奈美っ 奈美っ!!』


『う・・ん。。。 あれ・・ 私どうしたの?』


『なにこれ・・ 重い・・・ 動けない。。 助けて?』


奈美を甲冑から出し、話を聞く。

どうやら、洗面所で待ってるときに、睡眠薬のようなものを嗅がされたようだ。


(一体誰がこんなことを。。。)