カシャーン・・ 談話室でくつろいでいる時、2階の窓が割れる音がした。 それぞれが自室を確かめるが、誰の部屋の窓も割れていない。 残る部屋は、まるでヤクザみたいな外見の田中さんの部屋だけ。。。 小林さん(オーナー)と田中さんの部屋へ向かい、声をかけるが返事がない。 スペアキーで戸を開け、中に入ると、 窓ガラスが割れ、たくさんの雪が降り込んでいた。 当の田中さんの姿は見えない。 小林さんが窓へ近づき、外を見ると、 田中さんのバラバラ死体が雪に埋もれかけていた。 警察に電話しようにも、電話線が切れているらしく、通じない。 携帯電話も電波が届かないこのペンション「シュプール」では、 連絡するすでが無かった。 小林さんは、「何か犯人の手がかりがあるかもしれない」と、 ペンションの周りを捜索することにした。 透、小林さん、俊夫さん、美樹本さんは二手に分かれ、 ペンションの周りを歩いていく。 1メートル先も見えない吹雪の中、透は小林さんとはぐれてしまった。 しかし、すぐ小林さんの声が聞こえ、ペンションの裏側へ行ってみると、 美樹本さんが血を流して倒れていた。 聞くところによると、俊夫さんも美樹本さんとはぐれてしまっていたらしい。 一体だれが美樹本さんを殴ったのか? |